技術コラム
外装改修を構成する
五つの専門工事
建物の外装改修は、単一の工事ではありません。職種の異なる専門工事が組み合わさって成立します。それぞれが何を担い、なぜ順序を入れ替えられないのかを整理しました。
五つの工種と、それぞれの役割
外装改修は、次の専門工事の組み合わせです。それぞれ職種が異なり、通常は別の業者が担当します。
- 01
足場
作業床と養生を組み立てます。他の四工種は、すべてこの足場の上で行われます。
- 02
下地補修
コンクリートやモルタルのひび割れ、欠損、浮きを処理します。仕上げの前に躯体側を整える工程です。
- 03
シーリング
目地や、部材の取合いに充填された材料を打ち替えます。雨水の侵入経路になりやすい箇所です。
- 04
塗装
外壁や鉄部の仕上げ材を塗り替えます。意匠の回復だけでなく、下地を保護する役割を持ちます。
- 05
防水
屋根、屋上、庇などの防水層を改修します。外壁とは別の工法・別の職種になります。
順序を入れ替えられない、という制約
この五つには工程上の依存関係があります。足場が架からなければ他の工事は始められず、足場を解体してしまえば元には戻せません。下地補修が終わらないうちに仕上げには進めません。
つまり外装改修は、複数の職種を一つの工程表の上に並べ、順番に入れる工事です。ひとつの工種が遅れれば、後続はすべて後ろにずれます。
職種が分かれると、何が発生するか
五つの工種をそれぞれ別の会社に発注する場合、発注者の側には次が生じます。
- 会社ごとの見積の取得と比較
- 工程の調整と、遅延が出たときの再調整
- 会社ごとの安全書類の受領と確認
- 不具合が出たときの、どの工種の責任かという切り分け
第一技研は、足場・下地補修・シーリング・塗装・防水(および内装)の六科目を自社管理で一貫して行っています。職別の手配・調整・安全書類までを当社が担うため、上に挙げた調整が発注者の側で発生しません。創業1996年から30年、この体制で改修工事にあたってきました。
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